~日台ドキュメント映画「二頭の牛」~
簡憲幸初監督作品/2024年製作・2025年上映予定
▶趣旨
日本統治時代末期。台湾において激動の中で生き抜く日本人と台湾人を描いた日台ドキュメント映画『二頭の牛』。
日本を憧憬する台湾少年【簡水波】。
台湾を故郷と慕う日本人少年【喜久四郎】。
大正14年丑年の二人が台湾宜蘭で生まれた。
祖国とは? 故郷とは? そして自分とは?台湾人と日本人の二人の青春期を通して鋭く問う。台湾華僑・簡憲幸の初監督作品である。
▶時代背景
大日本帝国は1895年(明治28年)に日清戦争で勝利し台湾は割譲された。そして50年にわたり台湾を統治した。しかし1945年(昭和20年)に太平洋戦争で日本は敗戦し、台湾統治は終わった。
本作品は、太平洋戦争時期であり、二人の青年期(16歳~20歳)である1941年(昭和16年)から1945年(昭和20年)にかけての4年間を描く。2025年、二人の生誕100年を迎える。
▶主人公①/台湾人・簡水波
大正14年(1925年)11月11日、台北州宜蘭生まれ。平成15年 (2003年) 3月14日没。享年78歳。
16歳の簡水波少年は、台湾に違和感を覚えていた。
自分が生まれ育った台湾がすでに台湾でないということに違和感を覚えていた。両親は清代(中国)の世界観の中にいた。日本に対して疑念と嫌悪感を持つ両親との会話は台湾語である。しかし公用語は日本語である。少年にとって日本語は、近代文明そのものであり、未来を示していた。日本という文化に、憧れと夢を持っている。何より台湾人の貧しさが悔しかった。さらに台湾人に蔑まれることに耐えられなかった。
古色に染められた古着を脱ぎ捨てて、真新しい服に腕を通したかった。そこにしか自分の未来はないと思っていた。
台湾。簡水波少年にとって、この地の閉塞感に耐えられなかった。少年は、心に決め台湾人・簡水波を捨て、日本人・笠間英治となったのである。
▶主人公②/日本人・喜久四郎
大正14年(1925年)2月7日、台北州ビヤハウ(現称・宜蘭縣南澳郷碧候村)生まれ。平成30年(2018年) 1月20日没。享年92歳。
16歳の喜久四郎少年は、台湾に親和感を覚えていた。
自分が生まれたのは日本国の内地ではない。台湾は真の祖国ではない南国ある。しかし少年にとって台湾は居心地が良い里だった。
日本の食べ物はない、生活は貧しい、着る服も無く、裸足で山野を走り回った。だが台湾の果物は旨く、台湾の人々は明るくおおらかである。
漢族は調子が良くて面白い。蛮族は真っ直ぐで魅力的だった。
台湾に住む多くの日本人は、情熱に燃え、希望に燃え、誰もが台湾を故郷だと思っている。
開拓者の日本人たちは、何も無いところに希望を見出した。
夢があった。未来があった。目の前には、大きな道が遠くまで続いているのが見えていた。
台湾。喜久四郎少年にとって、ここが故郷であり楽園であった。まさに台湾の子供であった。
▶台湾のロケ地
台湾人・簡水波の関係地
①宜蘭
②台湾県「白河俘虜収容所」併設「白河訓練所」
③高雄港
④ボルネオ(現・マレーシア)「クチン俘虜収容所」跡地
日本人・喜久四郎の関係地
①台北州ビヤハウ(現称・宜蘭縣南澳郷碧候村)
②大平山小学校
③台北師範学校(台北)
④花蓮港庁吉野庄
⑤花蓮港(現・花蓮港ゴルフ場)
⑥淡水
⑦新営
【当時の台湾状況を表現する手法】
▶演出/日本の「紙芝居」と台湾の「布袋劇」の対比
1941年(昭和16年)、大日本帝国は中国において長引く戦いに消耗し、この状況を打開すべく、無謀にも真珠湾攻撃により太平洋戦争に突入します。
そして日本全土を戦火に巻き込み、対米英に総力戦で立ち向かう軍国主義体制を構築せざるを得ませんでした。そして朝鮮半島と台湾島も道連れとしたのです。
平和であった台湾が、戦争へと突き進む状況を、ドキュメント映画では、日本の「国策紙芝居」と台湾の人形芝居「布袋劇」を対比させることで、当時の時代背景を分かり易く解説します。とくに実際に当時と同様に「紙芝居」と「布袋劇」を上演させ再現し、劇的な演出効果を狙うものとします。
▶プロデューサー兼監督:簡 憲幸
台湾人。アートディレクター。本作品の主要人物である台湾人・簡水波の長男である。現在、華僑として日本国と中華民国台湾との交流に尽力している。またもう一人の主要人物である台湾生まれの日本人(湾生)・喜久四郎の意思を継ぎ湾生支援の活動を続けている。
一般社団法人TOURI ASSOCIATION 理事長。NPO法人福島経済文化交流協会 理事長。東京台湾の会 事務局長。
▶ゼネラル・マネージャー:呉 廷中(DAVID)
台湾人。日台交流イベントなど日台文化交流コーディネーター、イベント・プロデューサーとして多彩な活動をしている。近年は、福島県と台湾との交流事業、復興支援活動、台湾における風評被害対策に尽力している。
株式会社TOMOTOMO代表取締役社長。NPO法人福島経済文化交流協会 会長。
▶映画音楽
①主題歌:台湾人シンガーソングライター起用予定
②挿入曲:彩アイリン(ハープ)
日本曲
赤とんぼ/ふるさと/仰げば尊し/蛍の光
台湾曲
望春風/雨夜花/月夜愁/四季紅
③エンディング曲:金 大偉(編曲)
台湾原住民の音楽をリミックスして現代ポップスとする。
▶制作スケジュール
【2024年】
4月~
・第一期 セルフ・クラウドファンディング募集
・調査研究①/故・喜久四郎の遺品調査として遺品資料調査をする。
・調査研究②/国会図書館などにて簡水波の戦犯資料調査をする。
・調査研究③/喜久四郎と簡水波の生前を知っている人への取材をする。
・調査研究④/台湾協会にて資料調査をする。
5月~
・ラフ・プロットを完成させる。
7月~
・約1週間の予定で第一回台湾ロケハンを実施。台北・宜蘭・花蓮を回る。
・第二期 セルフ・クラウドファンディング募集
7月~8月:第一回台湾撮影。→ 映像編集。
・第二回台湾ロケハンを実施。
9月~10月:第二回台湾撮影。→ 映像編集。
・ボルネオ(現・マレーシア)「クチン俘虜収容所」跡地撮影。→ 映像編集。
10月~12月:最終工程。音楽、テロップ、字幕などを入れる。
【2025年】
・自主上映会を全国で行う。
▶ 全力支援サポーターS:金額指定なし
・ご支援いただく金額の指定が無く1円からご支援いただけ上限もありません。
・「限定制作プロダクション・ノート」や「映画エンドロール」に個人名または法人名を記載することはありません。
【メリット&リターン】
①限定制作プロダクション・ノート(全カラー24ページ予定)を進呈
▶ 個人・法人サポーターA:5万円
【メリット&リターン】
①限定制作プロダクション・ノート(全カラー24ページ予定)に個人名または法人名を記載
②限定制作プロダクション・ノート(全カラー24ページ予定)を進呈
▶ 個人・法人サポーターB:10万円
【メリット&リターン】
①映画エンドロールに個人名または法人名を記載
②映画チラシと映画ポスターに個人名または法人名を記載
③映画公式プログラムに個人名または法人名を記載
④限定制作プロダクション・ノート(全カラー24ページ予定)に個人名または法人名を記載
⑤限定制作プロダクション・ノート(全カラー24ページ予定)を進呈
▶ オフィシャル・スポンサー:100万円
【メリット&リターン】
①映画エンドロールにスポンサーとして法人名を記載
②映画チラシと映画ポスターにスポンサーとして法人名を記載
③映画公式プログラムにスポンサーとして法人名を記載
④限定制作プロダクション・ノート(全カラー24ページ予定)にスポンサーとして法人名を記載
⑤限定制作プロダクション・ノート(全カラー24ページ予定)を進呈
【銀行口座】
・ゆうちょ銀行からの振込: 記号10080 / 番号26395321 / 一般社団法人TOURI ASSOCIATION
・ゆうちょ銀行以外からの振込:店名008(ゼロゼロハチ) / 店番008 / 普通2639532
・クラウンファンディングによる寄付のお申込みは、下記に、氏名、メールアドレス、そしてメッセージ欄にプログラムやエンドロールに希望する「記載名称」をお聞き下さい。
・「記載名称」は個人名、企業名でも結構です。
・「記載名称」の申告がない場合は、「氏名」をそのまま掲載させていただきます。
・プログラムやエンドロールに記載を希望しない方は「記載を希望しない」と、必ずお書き下さい。