国境を知らぬ渡り鳥のように、

文化芸術は、世界を巡り、人々の魂を揺さぶります。

彩鳳会とは

 

文化芸術は、渡り鳥のようです。

国境も民族も知らず、山脈を越え、大海を渡ります。

 

渡り鳥の、無邪気さと自然の摂理…、

文化芸術は、人々の心をとらえ、魂を揺さぶります。

 

それは文化芸術に、普遍の真実があり、

平和につながるエネルギーに満ち溢れているからです。

だからこそ、私たちは、民族音楽・古典芸能などを通して、

国際交流と人的交流を計り、普遍的な世界平和を目指すのです。

 

彩鳳会の主たる活動内容

1991年9月21日、彩鳳会は「中秋古韻」というタイトルの中国民族音楽演奏会を千代田公会堂において開催しました。その後、日立市での「胡弓・天球コンサート」として、プラネタリウムとのコラボレーションを実施し大きな反響をいただきました。さらに日本で最初の本格的な中国打楽器による「打撃楽」というコンサートを石橋メモリアルホールにて開催しました。この他、様々なコンサートを手がけ、最初の数年間で日本を代表する中国音楽プロモーターとして知られるようになりました。ただし、この活動はすべてボランティア事業として実施してきました。

 

1993年には、ソニー・ミュージックから「中国の美音」シリーズを出すこととなり、「揚琴・二胡・琵琶」曲目解説、楽器紹介、演奏家紹介などライナーノートを担当するなど3枚のCDリリースに関わるとともに記念公演の企画実施も携わりました。とくに京都・法然院でのライブコンサートはテレビ朝日「ニュースステーション」にて放映され大きな反響を呼びました。なお、3枚のCDは、同年のステレオマガジン誌の年間最優秀録音特別賞に輝きました。

 

コンサートの企画・実施は、中国だけではなく世界の民族音楽をも行うようになりました。そのきっかけとなったのが財団法人横須賀芸術劇場での「世界民族音楽の旅シリーズ」です。これは年に4回実施する連続公演で、9年間にわたって開催されました。扱った国・民族・ジャンルは、中国、バングラディシュ、韓国、中東、モンゴル、スイス、エジプト、ネパール、欧州ルネサンス、アンデス、西アフリカ、ケルト&アイリッシュ、インドネシア・ガムラン、黒人霊歌&ゴスペル、スペイン・フラメンコ、中米カリブ、沖縄、日本・アイヌ、米国・カントリー&ブルース、インド、ロシア、セネガル、スペイン&ポルトガルなど多岐に渡りました。

 

また徐々に、中国からの招聘公演を実施するようになり、とくに1994年の中国民族音楽による「覇王別姫」公演は、日立市と東京で大成功を収めました。大型の公演も開催していますが、その第一回は、1995年、中国全土の雑疑団からトップだけを集めた「スーパー雑技団」の招聘公演です。雑技団招聘については2001年にも「浙江省雑技団公演」をしています。さらに1997年には、「中国中央民族楽団80名来日公演」を実現させました。この公演は、規模と内容の素晴らしさは従来の中国民族音楽公演とはまったく次元の異なるものであり、以降もこれほど充実した公演はかつてありませんでした。

 

しかし再び、別な意味で二度と実現できない公演を実現させました。それが2003年の「国宝楽団」公演です。中国の人間国宝レベルの演奏家たちによるオーケストラです。これは中国でも実現できないほどであり、その感動の公演内容は、NHK-BSで放映されました。そして国宝楽団の象徴的存在として来日した閔恵芬の「ソロリサイタル」も実施しました。この閔恵芬は、伝説の演奏家であり、報道番組「ニュース23」で筑紫哲也氏のインタビュー、そしてスタジオ演奏が放映されました。

 

またコンサートだけではなく各種イベントを実施してきました。たとえば農林中金本社での中国展をはじめ中国文物の博物展をも開催しました。とくに2004年には、「景徳鎮展」「陝西展」の全国展(三越、高島屋、MIHO美術館など)を成功させています。