尊敬する孫文先生は、次のように語っています。「中国人は砂の民である。石にも、まして岩にもなり得ない民族である」と。
この意味は、中国人が団結せず、バラバラに分散している状態を嘆いた比喩です。つまり「石や岩のように固く結束した民族ではなく、砂のようにまとまりがない」ということです。
もしそうだとするならば、私からすれば孫文先生は大砂丘なのです。そして私のその砂丘の中の、たった一つの砂粒です。
しかし私は一粒であっても、孫文大砂丘の砂であることに誇りを持っています。一粒であっても孫文先生の遺志を継ぎたいと願っています。
孫文先生の遺志(遺稿)とは、「革命尚未成功」「同志仍須努力」です。
孫文先生は、肝臓癌を患い1925年3月12日に、孫文先生の遺言(遺稿)として、汪兆銘が起草した文案を孫文が了承して残されました。以下、その内容です。
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私は国民革命に力を尽くし約四十年、その目的は中国の自由平等を求めることである。四十年の経験を積んで深く知ることは、この目的を達成させるためには、必ず民衆を喚起させ、かつ世界において我民族を平等に遇するものと連合し、これ協同し奮闘する必要があるということである。
現在、革命は未だ成功してはいない。我同志は皆私の著す「建国方略」「建国大綱」「三民主義及第一次全国代表大会の宣言」により継続努力し、革命を貫徹してほしい。(中略)これは私の指示するところである。 孫文。
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この遺稿は、世界の華僑たちの胸に刻まれました。しかし日中戦争の激化、第二次大戦の終戦、国共内戦の激化、中国国民党の台湾への逃避、朝鮮戦争の勃発、ベトナム戦争の勃発、米ソ冷戦…、世界の様々な動乱の渦に巻き込まれたまま時代が推移しました。中華民国も中華人民共和国も孫文先生の革命どころではなく、時代に追われました。
しかし中華民国、そして中華人民共和国は、共に世界の先進国として実力ある国家となりました。両国の国民もまた高い知性と経済力を持っています。両国は対立をするのではなく、それぞれが今こそ革命を起こすのです。その指針をここに提示させていただきます。
【背景】
危うい「薄氷の幸福」とは?
辛亥革命により1911年に中華民国が建国した。しかし孫文先生が死に際して吐露したように、その革命は道半ばであった。建国当初より中華民国は不完全であり、時が経て建国された中華人民共和国も不完全であり、両国とも人民を苦しめる歴史的愚行を重ねるばかりであった。
かつて流亡した中華民国は台湾に流入し、台湾人民を苦悶の底に落とした。それは二・二八事件、白色テロ、万年国会、戒厳令などであり、とても民主国家とは言えなかった。
また中華人民共和国は中国人民を奈落のどん底に落とした大躍進政策、中国5千年の歴史を崩壊させた文化大革命、人民を敵とした天安門事件、そして絶え間ない粛清の嵐に晒された。さらに他民族、他国家の土地を略奪し人権を蹂躙し貴重且つ固有文化を崩壊させた。
両国のこれらの所業は、孫文先生の三民主義の革命の志とは全く異なる。現在、中華民国は中国史で初めて民主主義の実現を叶えた。しかしそれは人民にとって薄氷の幸福である。また中華人民共和国は世界第二位の経済大国になったが、これもまた人民にとって薄氷の幸福である。
中国という「贋作国家」。
「薄氷」を言い換えれば「贋物」とも表して良い。つまり中華民国、中華人民共和国ともに、人権、民主、平等などを訴えているが「贋作国家」である。ちなみに国民は国家の本質であり国家そのものである。残念ながら「真作である人民」が「贋作である国家」に閉じ込められているのである。
中華民国は、中国大陸に生まれ育った国家である。台湾島を統治することの正統性は無い。しかしすでに台湾島における中華民国の統治は約80年である。「贋作国家」であることには変わりがないが、民主主義国家としての体裁が整っている。この矛盾を正す必要がある。
中華人民共和国とは、中国共産党が中国国民党に大陸内の内戦にて勝利し、清代、中華民国からの図版を受け継いで1949年に建国した。先の大戦後の建国である。その建国から現在まで、中国人民の信託を全く受けていない。これが「贋作国家」であることの証明である。
【主旨】
己には道徳と理性、他者には理解と共感を。
新革命「王道復国」運動について、その主旨と姿勢を明確にしたい。
現代にあっても孫文先生の「革命尚未成功」の状態に変わりはない。中華という名を冠した両国の欺瞞を知る私たちは孫文先生の「同志仍須努力」の志を引き継がなくてはならない。
さらに私たちは現代開花している科学技術と経済文化を吸収し、中国の健全なる再建国を目指さなくてはならない。とくに大切なことは新革命「王道復国」運動の遂行によって、科学技術と経済文化の停滞をさせてはならないのである。
私たちは武器とイデオロギーを以て行われた前時代的な革命手法は望まない。いや全面的に否定する。
新革命「王道復国」運動は、己には道徳と理性を以て、他者には理解と共感を以て推進しなくてはならない。暴力の行使と思想の強要を、人民のため、民族のため、国家のためと偽って行ってはならない。そして一滴たりとて自身や他者の血を流してはならない。
対話から始める新革命「王道復国」運動。
私たちのスローガンは「王道復国」であり、新革命として「王道復国」運動を行う。しかし各々個人を否定し批判し拒否してはならない。いかなる立場の人についてもその個人を尊重しなくてはならない。
むしろ主義主張の差異は歓迎すべきことであり、対立しても対話が唯一最大の解決策である。
「王道」とは、弱肉強食の覇権主義に対して孫文先生が唱えた国家がとるべき姿勢である。現在、覇権主義である中華人民共和国の中国共産党の有様を正し、中国大陸を独裁君主がいない国民主権の共和国家と成すことである。中国に皇帝(現・国家主席)も宦官(現・中国共産党)も不要である。その実現のために真摯な国民による対話が不可欠である。
そして「復国」とは中国大陸から台湾島に亡命した中国国民党の有様を正し、中国大陸において孫文先生の三民主義を土台とした民主国家を復興させることである。そのための中国国民党と国民との対話が不可欠である。
新革命「王道復国」運動とは勇ましい表現であるが、その本質は国民の対話である。国民の対話が不可能な国家は「贋作国家」である。
【内容】
中華人民共和国を再構築する。
新革命「王道復国」運動の具体的な内容は、国家の再構築にある。それは巨大国家の建設ではない。覇権主義的、大帝国主義的な国家は不要である。
国民と施政者との距離は遠くあってはならない。またその地域、その文化、その民族、その宗教、その言語などをマイノリティにしてはならない。
国民と国民、国民と施政者、民族と民族、その対話が新革命「王道復国」運動である。そして対話の先にある目標を、以下に掲げる。
24の国家を建国(再興)する。
孫文先生の三民主義を元とし、現代に生きた三民主義を提唱し、現在の中華人民共和国と中華民国についてはその国体を解体し、民主主義国家「中華聯合」または「中国連邦」として再構築する。
中国共産党、中国国民党は、新たに建国される各国において、一政党として各国国民の負託に応えなければならない。
具体的にはいわゆる漢民族地域は17国家とする。また他民族と香港・マカオ、そして台湾を含め7国家とする。合計24国家である。
再構築「中華聯合(中国連邦)」17国家。
17国家を以て、民主主義国家群「中華聯合」または「中国連邦」を形成する。いわば中国大陸版EU(欧州連合)である。
<華北地域>
燕山国/河北省(8085万人)、北京市(2261万人)、天津市(1693万人)
山西国/山西省(3571万人)
<東北地域>
遼河国/遼寧省(4374万人)
吉林国/吉林省(2846万人)
満州国/黒竜江省(3831万人)
<華東地域>
江蘇国/江蘇省(8660万人)
浙江国/浙江省(5442万人)、上海市(2601万人)
安徽国/安徽省(6450万人)
江西国/江西省(4456万人)
福建国/福建省(3689万人)
山東国/山東省(1億2500万人)
<中南地域>
河湖国/河南省(1億1400万人)、湖北省(5923万人)、湖南省(7268万人)
広東国/広東省(1億3400万人)、海南省(1267万人)
<西南地域>
四川国/四川省(9740万人)、重慶市(2884万人)
貴州国/貴州省(3476万人)
雲南国/雲南省(4596万人)
<西北地域>
絲綢路国/陝西省(3732万人)、甘粛省(2757万人)、青海省(780万人)
民族国家は、自立、自律、自決し独立国家として建国(再興)。
さらに現在の中国国内の自治区は、完全なる独立国家として建国(再興)する。それは以下の6国家である。新6国家は、自ら立ち、自ら律し、自ら決することができる国家でなくてはならない。
<独立国>
①内モンゴル国(2670万人)
②寧夏回族国(657万人)
③新疆ウイグル国(2381万人)
④チベット国(340万人)
⑤広西チワン国(4602万人)
⑥香港・マカオ国(961万人)
中華民国の国民が決断すべき新国家の再構築。
また現在中華民国が統治している台湾については、すでに民主化し独立状態である。しかし中華人民共和国の脅威が喪失した段階で、民主的に独自性を持った新たな国家の再構築をしなければならない。
この新国家の再構築に関しては、主権者である国民の総意によるが、台湾に対立と分断をもたらしてはならない。議会制民主主義は多数決原理を用いるのが当然ではあるが、マイノリティの主張に関して慎重に対応し、マイノリティへの生存と尊厳を保護することに期さなければならない。
<中華民国>
台湾国(2360万人)